東京カメラ部10選 LOWEPRO Hands-On Review

秋田県在住の本間昭文さんは、天候次第では平日深夜であっても撮影に出るという根っからのネイチャーフォトグラファーだ。撮影地までは車を停めてから延々と歩くという。そんな本間さんにとってバックパック型のカメラバッグは必要不可欠なアイテム。プロ向けバックパックをリニューアルした次世代モデル「ロープロ プロランナー BP 450 AW II」は、数々のバックパック型を使ってきた本間さんを唸らせた。

通気を保つ3Dメッシュのハーネスシステムとウエストベルトは、肩と腰に荷重を分散させ、快適性を保つ。長時間の使用でも疲れにくい。

「背負ったときに、機材が軽く感じるほどの使い心地に驚きました。背中のパッドが厚くてとてもしっかりしていて、まるで登山リュックのようです。ウエストベルトを締めて遊びをなくすと荷重は分散されて、本当に疲れ具合がこれまでのものとはまったく違うと感じました」。取材時、機材がフルに入った状態のプロランナー BP 450 AW IIをスタッフ全員が背負ってみたのだが、手に持ったときのズシリとくる重さがウソのように消え去り、「あれ、軽い」と皆が口にしたほどだ。

高さのあるニコンD4もすっぽりと収まる深さがポイント。AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIを付けたまま収納できる。

本間さんのメインカメラはニコンD4。レンズはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDという充実の装備。この重量級の機材すべてがプロランナー BP 450 AW IIには収納できた。「収納部の深さが素晴らしいです。ニコンD4はバッグによっては入らないんですよね。あと、ネイチャーフォトにはフィルター類が不可欠。底部に収納されているアクセサリーポーチには、小物類が一括で入るので便利なんです。ソフトフィルター、NDフィルター、ハーフNDフィルター、サーキュラーPLフィルター、ひと通り持っていけます。開口部の裏側もポケットが充実していて、レンズペンやリモートレリーズなどの収納にも困りません。これまでに使っていたバックパックにはここまで入りませんでしたよ」。

今回の撮影地は秋田県の雪山で、有名ではないものの美しい滝があるということで選んだそうだ。長時間露光用に大型三脚を携行。開閉部にくくりつけたためレインカバーは使用できなかったが、雪が入り込む心配は皆無だったという。季節によっては星空の撮影にも頻繁に出かけるが、プロランナー BP 450 AW IIの、とある気の利いた仕様がとても気に入ったと話す。「収納部のクッションの色が白いことは、実はとても重要なんです。夜の山中で機材を出し入れするとき、白いと月明かりが反射して中が見えるんですよ。機能性や収納力よりも、僕の中では絶対必要条件かもしれません」。

レインカバー未使用だが撥水性は高い。雪が付いてもさらりと払いのけられる。

昨年は山形県と秋田県に跨がる鳥海山に通い詰めた本間さん。今年は西穂高岳の山頂付近にある「西穂山荘」に宿泊する計画を進めている。「途中までは新穂高ロープウェイで行き、そこからは徒歩で向かいます。14-24mmと 70-200mmの2本だけにして、その代わりに隙間に着替えを詰めて、このバッグ1個で行きたいと思っています。こういうときに、仕切りが自由に組み替えられること、スリップロックアタッチメントループにポーチ類を付けて拡張できることは便利ですよね。70-200mmがスッポリと入る『S&F レンズエクスチェンジケース200AW』を使って、バッグの収納スペースを節約したいと考えています」。

作品集

本間 昭文 (ほんま あきふみ) 東京カメラ部10選2015

1974年 秋田県秋田市生まれ。数年前に趣味でカメラを始めるが、審査制写真投稿サイトの東京カメラ部に出会い、とても衝撃を受け写真に対する考え方が変わる。人々を魅了する写真、『作品』をつくることに嵌り、今では昼夜問わず時間が許す限り撮影に出かける生活を送っている。地元である北東北はとても自然に恵まれているので、これからも自分の感性で四季折々の風景を切り取って行きたい。