東京カメラ部10選 LOWEPRO Hands-On Review

ロープロが世界に先駆けて開発したスリングバッグは、機動力と収容力を併せ持つ新たなカメラバッグとして認知されている。「スリングショットエッジ 250 AW III」は、原点を踏まえて開発した最新モデル。その軽快な使用感は、日本の伝統的な祭りをメインに撮影しているJason Arneyさんのような、アクティブに動き回る撮影スタイルの人の心強い味方となる。「この製品を見たときに、とても魅力的で一度使ってみたいとすぐに思ったんです。

左:ショルダーストラップはワンタッチで着脱可能。ストラップの片側を外せば瞬時にバッグを降ろすことができる。
右:補助ストラップを固定すればバッグは体に密着。アクティブに動き回ってもバッグが回転することはない。

これまではショルダー型を使っていましたが、祭りの撮影時は特によく動きまわるため、撮影中に機材の重みでバッグが回転して膝に打ちつけることがあったりとにかく大変。荷重の分散がうまくいっていなかったのか、撮影の翌日は首が痛くなって仕方なかったんです。スリングショットエッジ 250 AW IIIは背中に固定されるので膝にぶつかることはないし、使った翌日も首は快調そのものでしたね」。

バッグをかけたままでも安定感がある。バッグを台にした状態でレンズ交換が可能。機材へのアクセスも良好だ。

祭りの撮影は下見を含めると長時間になる。そして祭り本番ではカメラを全て首にぶらさげ、一瞬を逃さないように集中しながらも動き回る。体力も使う撮影だが、Jasonさんは自分の眼の代わりになる愛用レンズの存在から機材を減らすことはできないという。「Ai AF DC-Nikkor 135mm f/2D、SIGMA 35mm F1.4 DG HSMを、ニコンD800EとD810に付けています。祭りを撮り始めた当初は35mm、50mm、85mmだったんですが、印象に残る写真を撮ることができたのは35mmでした。その翌年は135mmを使い始めて、いまはこの2本がメイン。望遠レンズならではの圧縮効果が欲しいとき、広角レンズの遠近感が欲しいときとで使い分けていますね。使っていたショルダー型のカメラバッグにはこの装備しか入らなかったんですが、スリングショットエッジ 250 AW IIIは収納力があってAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDも入るんです。もっと使いたいなと思っていたニッコール24mmを持っていけるのは嬉しいですね。予備のバッテリー、クリーニング用品、メモリーカード、携帯バッテリーも全て入りました」。

今回、Jasonさんが足を運んだのは神奈川県大磯町で1月におこなわれた「左義長」。竹で組まれた「立て毬杖(たてぎちょう)はわずか15分ほどで燃え尽きるため、複数の立て毬杖を走って移動する必要があったそうだ。そんな慌ただしい撮影でありながら、スリングショットエッジ 250 AW IIIを使用したことでレンズ交換をする余裕もあったそうだ。「バッグを前の方に持ってくると、すぐに機材にアクセスすることができます。また、とても腰の位置でしっかり安定するので、立ったままバッグを台にしてレンズ交換をすることができる。僕はレンズ交換をしない主義だったんですが、大磯では24mmと35mmを頻繁に交換しました。海辺でしたが、立ったままだから砂を気にする必要もなかったです」。

春は桜、秋は紅葉。そして、ストリートも撮るJasonさんだが、やはりメインのフィールドは祭り。真夏が最盛期だ。「アメリカから日本に来て8年になりますが、祭りは海外から見た日本人のイメージとは違うところがおもしろいんです。日本人は丁寧で物静かな『京都』のイメージなんですよ。でも、祭りに参加している人は違う。日本ならではの助け合い精神はあるけれど、荒くれ者もいる。焼きそばとかたこ焼きなどの、祭りならではの食べ物も最高ですし(笑)。今年もたくさん祭りに行くと思いますが、スリングショットエッジ 250 AW IIIはもう非の打ち所がない最高の相棒になるでしょうね。祭りはよほどの大雨じゃない限りキャンセルされないので底部にあるレインカバーも活躍するでしょうし、背面がメッシュになっているので通気性も良く快適だと思います」。

作品集

Jason Arney 東京カメラ部10選2013

米国カリフォルニア州出身、東京都在住。街の雰囲気を表現したいという気持ちとともに、2011 年に一眼レフを購入したのがきっかけで写真撮影を始めた。その後、日本のお祭りに触れたことでお祭りの喜びを表現したいという気持ちになり、継続的お祭りを撮影するようになった。見てくれる人が感激を受け、それで快適な瞬間を味わってもらえたら幸せです。