東京カメラ部10選 LOWEPRO Hands-On Review

工場や都市の夜景をメインに撮影している原朋士さんは、日本全国の夜景スポットを日々駆け回っている。標準装備はカメラリュック、貴重品を入れるショルダーバッグ、三脚の3点セット。しかし、ロープロ・プロタクティックSH 200 AWを手にしたことで、荷物がひとつにまとめられたという。「ショルダー型のカメラバッグは初めてだったんですが、まさか70-200mm F2.8が縦に入るほどの高さがあるとは思っていませんでした。小さなレンズなら間仕切りを使って2段重ねにすることもできます。リュック型は確かに大容量。でも、ポケットが少ないので財布やスマホなどだけを入れるショルダーバッグが必要だったんです。ショルダー型というとミラーレス一眼に小物みたいなエントリー向けのものというイメージでしたが、このような本格派はとても貴重な存在ですよね」

プロタクティックSH 200 AWに「S&F スリムレンズポーチ 75 AW」を装着。JOBYのゴリラポッド フォーカスは底部に取り付けられる。

これまでは車で目的地そばの駐車場まで行き、この3点セットを担いで移動していたそう。70-200mm F2.8の望遠ズームで長秒撮影をする場合にはどうしても大型の三脚が必要になるが、それでもバッグはひとつ減る。また、撮影ポイントと工場までの距離によっては標準ズームと携帯性に優れるJOBYのゴリラポッド フォーカスでまかなえる撮影地もあり、今回撮影に行った茨城県鹿島はその組み合わせで撮影されている。「ゴリラポッド フォーカスはバッグの底部にくくりつけられるんですが、ちょうどバッグの幅にぴったり。飛び出していたり、三脚をサイドにくくりつけるタイプだと、移動中に人にぶつけてしまう可能性があって危ないんです。そして、バッグの幅は座って膝の上に置いたとき、体の幅から出ないサイズというのもうれしいところ。リュックだと高さがあるから顔のところまできちゃうじゃないですか。座っていても落ち着きません(笑)」。ゴリラポッド フォーカスのような小型三脚とは、とても相性の良い組み合わせだ。

ポーチ類を取り付ける「スリップロックループ」。10箇所以上あり、対応ポーチも充実。バッグの容量を自在に拡張できるのが強みだ。

プロタクティックSH 200 AWには、至るところに「スリップロックループ」があり、ここに対応する差し込みタブが付いたポーチ類を取り付けられる。「はじめからサイドポケットがあるよりも、装備に合わせて拡張できる方が便利だと思います。軽装で出たいときはバッグだけにすることができますからね。今回は一眼レフ用の70-200mm F2.8が入る『S&F スリムレンズポーチ 75 AW』と『S&F フィルターポーチ 100』を使いましたが、これを付けてもバッグの底面はフラットになるようになっているところが気に入りました。夏場はボトルポーチを付けてみたいですね。また、S字フックなどを使えば、アクセサリー類を直接引っかけることもできそうです。夜景撮影をしていると、周囲が暗いのでよく忘れ物をしてしまうんです。リモコンやLEDライトは、いくつ忘れてきただろう(笑)」。

天面はジッパーで開閉可能。安定感があるため、肩に掛けたままレンズ着脱ができる。

容量に加えて、カメラバッグは機材へのアクセスも重要だ。ショルダー型の場合、どうしても重心が傾きがちになるが、プロタクティックSH 200 AWは抜群の安定性を誇る。「デザイン性を重視して天面をシェイプしているようなバッグもありますが、それをするとバランスが崩れますよね。その点、プロタクティックSH 200 AWは天面もスクエアで安定感があります。天面にはジッパーが付いていますが、天面の形状と剛性感が優れているため、肩にかけたままでもバッグの中でレンズ交換ができるんです。一瞬、3ウェイにしてもよかったのでは、と思いましたが、それをやると余計なパーツが付いて何かが犠牲になるはずなんですよね。その代わりに取っ手が付いていて、地面に置いたバッグを肩にかけるまでの動作をサポートしてくれます。機材が詰まったバッグをいきなり肩にかけるのは相当に重労働。本当に気が利いています」。

ショルダー型としては文句の付けようがない機能性だと話す原さん。撮影スタイルそのものがプロタクティックSH 200 AWで変わりそうだという。「今回の撮影は、鹿島の工場の撮影が最終目的地でした。普段であれば鹿島を最初から目指すのに、白鳥で知られる霞ヶ浦の北浦、犬吠埼、銚子電鉄の終点である外川駅なども巡り、僕にしては珍しく日中のスナップも楽しんだんです。快適なショルダー型を手に入れたので、少しこういう写真が増えるかもしれません」

作品集

原 朋士(Tomoshi Hara)東京カメラ部10選2012

東京都出身、横浜市在住。1983 年からフィルムカメラで写真を始め、2009 年よりデジタル一眼レフカメラに移行し、RAW 現像、露出ブラケット撮影からのHDR、レタッチ加工等のポストプロセッシングに興味を持ち現在に至る。東京カメラ部10 選2012 に選出されてからカメラ人生が大きくかわり夜景撮影(都市/工場)をメインとしながらも風景、FineArt、Conceptual、Minimal Art など幅広く写真撮影を楽しんでいます。